健康を維持するためには、病気の早期発見はとても大切です。同じ病気でも、早く見つけられればそれだけ完治させられる可能性が高くなります。特にがんをはじめとした命にかかわる病気は、できるだけ早く見つけることが最大にして最善の対処法だといえるでしょう。
そして、運よく病気を早期発見できたらしっかりと治す必要があります。病気を治して初めて、病気を早期発見した意味が生まれるといえるでしょう。
しかし、実際にはせっかくの検査結果を有効活用できていない人がいるのも事実です。ここでは、早期発見した病気を確実に治すためにすべきことについてまとめました。
早期発見だけでは意味がない
10代~20代の頃は健康にそれほど気を配っていなかった人も、年齢を重ねるにつれて自分の健康状態を気にするようになります。これは、徐々に身体の衰えを実感するからだといえるでしょう。そして、健康維持のためにすることの1つが人間ドックの受診。人間ドックを受診することで、病気の早期発見が期待できます。
人間ドックでは、選んだオプション次第では幅広い範囲での検査ができます。人間ドックの受診がきっかけで、三大疾病であるがん、心疾患、脳卒中が見つかることは少なくありません。
また、発症していなくても高リスクであることを伝えられることもあります。さらに、人間ドックを受けることで糖尿病をはじめとした自覚症状に乏しい疾病を見つけることもできます。病気を早期発見できれば完治および改善の確率が大幅に上がるため、健康増進を図る上で大きな意味があるといえるでしょう。
しかし、残念なのはせっかくの結果を活かし切れていない人がいるということです。たとえ人間ドックを受けても、結果を受けて行動を起こさないのであれば何の意味もありません。
早期発見が大切だといわれるのは、早く対処することで最終的な結果が大きく変わるためです。自分の身体に問題点があることが分かったら、すぐにでも行動を起こすことが大切だといえるでしょう。
早期発見を活かして生活習慣を見直す
人間ドックを受診することで、生活習慣病が見つかることがあります。また病気になっていなくても、生活習慣上の問題点を指摘されるケースもあります。この指摘をそのままにしていると、のちのち高い確率で生活習慣病になってしまうといえるでしょう。健康的な生活を送っていないことが分かったら、まずは生活習慣を見直す必要があります。
バランスよく食べる
健康の基本は、やはり食事です。身体を作る材料となる食事が不健康だと、身体に悪影響なのは当たり前のことです。忙しいとつい外食やインスタント食で済ませてしまいがちですが、できるだけバランスの良い食事を心掛けることが大切だといえるでしょう。
しっかり睡眠を取る
食と同じくらい大切なのが、睡眠です。若い頃は短い睡眠時間で十分に活動できていた人も、徐々に若い頃と同じようにはいかなくなります。睡眠を取るときに意識したいのは、十分な睡眠時間を確保すること、そして睡眠の質を上げることです。たっぷりと質の良い睡眠を取るようにしましょう。
タバコ、アルコールに注意
タバコは、健康に取って百害あって一利なしです。健康を第一に考えるのであれば、禁煙するのが一番だといえます。また、アルコールの飲みすぎにも注意が必要です。特に、肝臓の数値に異常があるようであればアルコールは控えるようにしてください。
緊急性が低くても病院で治療を
病院で治療を受ける必要がある場合は、すぐにでも病院を受診しましょう。人間ドックで行われるのは病気の有無・診断であり、治療ではありません。
治療が必要だと判断されたら、治療を受けるのに適切な医療機関に紹介してもらえます。また、併設の医療機関で治療を受けられる場合もあります。先延ばしにせず、すぐにでも病院に足を運びましょう。
このとき、緊急で治療しなければいけない病気が見つかった場合は多くの人はすぐに病院を受診します。その一方で、緊急性が低い場合にはついつい仕事やプライベートを優先してしまう人もいるようです。
しかし、それではせっかく人間ドックを受けた意味がありません。早期発見のメリットは、すぐに対処できるということです。なんとか病院に行く時間を作るようにしてください。
なお今すぐ治療をする必要がないという場合も、危険因子がある場合には注意が必要です。病気の予防をするのは、早期発見や治療に負けず劣らず大切なことです。
症状が出ていないうちから積極的に対処することで、自分の健康を守ることができます。危険因子があると指摘された場合には、まずは生活習慣の改善に努めましょう。そして、体調の変化を感じたら病院の受診を検討することをおすすめします。
人間ドックを受けただけで満足しない
「継続は力なり」とはよく言われますが、これは健康維持においても同じことです。生活習慣を一時的に改善しても、続けることができなければ意味がありません。
また、一度病院へ足を運んだとしてもきちんと通院できない人もいます。人間ドックを受けた直後のみ行動を起こしても、継続できないのであればすぐに逆戻り。せっかくの早期発見も、水の泡になってしまいます。
例えば生活習慣の改善であれば、継続のために大切なのは「無理をしない」ということです。毎日外食をしていた人がいきなり毎日自炊をしようとしても、当然ながら長続きしません。理想的な生活習慣へ向けて、少しずつシフトしていく方が現実的だといえます。始めは遠回りに思えるかもしれませんが、挫折する可能性を考えたら結果としては近道だといえるでしょう。
また、病院は「行くべき」ということを強く意識する必要があります。時間があるときに受診しようと思っていると、どんどん先延ばしになるのは明らかです。最低限でも、医師に言われたことはしっかり守ることを心掛けましょう。
健康維持の他にもすべきことがたくさんある現代人だからこそ、継続は難しいものです。しかし、何をするにも身体が資本ですから病気を確実に治すためにも、しっかり継続するようにしてください。
まとめ
健康に長生きするためには、早期発見はとても大切なことです。そして、それと同じくらい大切なのが「早期発見した後にどうするか」ということ。
せっかく早期発見しても、何もせずに状態を悪化させてしまう人もいます。しかし、それなら人間ドックを受けない方がましというもの。早期発見できたのであれば、自分のためにもすぐに行動を始めましょう。
早めに病気を発見できれば、多くの場合はしっかりと完治させることができます。そのことを念頭に置き、しっかり対策しましょう。なお、何をすればいいか分からないという場合は、遠慮せずに医師に相談してみてください。
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