みんなが知りたい人間ドックの基礎知識から検査の種類まで徹底解説!

人間ドックをお考えの男性必見!知っておくべき4つのポイント

▼目次

1.健康診断と人間ドックの違い

2.男性向け人間ドック【メンズドック】

2-1前立腺がんとは?

2-2どんな人が受けたらいいの?

2-3どんな検査をするの?

2-4費用ってどれくらい?

3.【男性】年代別おすすめ検査項目

 

会社で行う健康診断だけで安心していませんか?

年代別・性別で考えると他にも受けるべき検査があります。

今回の記事では男性に受けてほしい人間ドック「メンズドック」についてお伝えします。

そして、各年代別に注意した方がよい疾病リスクと、おすすめ検査についても紹介します。

男性特有の病気の検査など、自分に合った検査を行って、予防や早期発見につなげましょう。

1. 健康診断と人間ドックの違い

■健康診断

健康診断は、労働安全衛生法で年に1回以上、定期的に行う事が義務付けられています。そのため、職場やお住まいの自治体で定期的に行われています。糖尿病や高脂血症など生活習慣病リスクに関する検査が中心で、検査内容は簡単なものが多く、拘束時間は少ないです。短時間かつ最低限の検査項目で病気を発見しようというものなので、状況によっては十分でない可能性があります。

■人間ドック

健康診断に比べ人間ドックの方が検査項目がより専門的になり、種類も多くなります。より総合的に精密な検査を受けたい方が任意で受診します。そのため健康保険の対象外となることが多いです。

検査項目が多いほど良いわけではありませんが、健康診断だけでは分からない病気は多いです。健康診断を受けているから安心だとは思わず、脳梗塞やがん細胞の有無など高リスクな病変をチェックするために、ご自身の年齢や健康状態に応じた人間ドックを受診することも考えましょう。

2.男性向け人間ドック【メンズドック】

メンズドックは、通常の人間ドックに男性特有の前立腺疾患を調べる検査をセットにしたプランのことです。メンズドックなどの前立腺がん検診を定期的に受けることで、前立腺がんによる死亡リスクを4割減少できるという報告もあります。早期発見できれば、根治の可能性も高い病気です。正しい知識を身につけ、自分に合った検査を受けましょう。

前立腺がんとは?

前立腺がんは、中高年の男性において注意すべき前立腺の病気のひとつです。前立腺がんの発生には男性ホルモンが関与しており、加齢によるホルモンバランスの変化が影響しているものと考えられています。

前立腺がんは、ほかの臓器のがんとは異なり、ゆっくりと進行するため、早期に発見できれば、ほかのがんに比べて治りやすいがんであるといえます。

しかし、初期には自覚症状がほとんどないため、発見が遅れることがあります。進行すると最終的には骨やほかの臓器にまで転移することがあるため、早期に発見し、適切な治療を行うことが大切になります

どんな人が受けたらいいの?

メンズドックを受けるべき人は、「50歳を過ぎた男性」です。

前立腺がんの危険が高くなるのは50歳ころからで、それ以降は年齢が高くなるにつれて発症頻度も増加していきます。現在、前立腺がんの罹患率・死亡率ともに急増中です。2020年には、患者数は1995年の約6倍に達すと予想されており、もはやすべての壮年男性の脅威といってもいいほどです。

前立腺がんにとって年齢は大きな要因のひとつですが、それ以外にも遺伝という避けがたい要素もあります。そのためご家族にがんになった方がいる場合は、40代でもメンズドックを受けることをおすすめします。

どんな検査をするの?

メンズドックと一般的な人間ドックとの違いは、PSAと呼ばれる腫瘍マーカーを使った血液検査が追加されているだけなので、検査の流れもほとんど一緒です。こちらの検査は、採血のみの検査で、精度が高く、簡単に受けることができます。検査では、血液中のPSA(前立腺から分泌されている物質)の量を測ります。正常な方の血液の中にもわずかにPSAが含まれていますが、前立腺に異常があると濃度が高くなります。

費用ってどれくらい?

通常の人間ドックの費用は3万~5万円が相場ですが、メンズドックは前立腺がん検査が追加された分4万~6万円と1万円ほど高くなっています。

高額ですが、健康保険組合で補助金を申請できることもあります。また、地方自治体でも人間ドック補助金制度を設けているところがあります。補助金はそれぞれ異なってきますので、ご自身が加入している保険組合や自治体の制度についてぜひ一度調べてみましょう。

3.【男性】年代別おすすめ検査項目

■30代男性:まずは生活習慣病をチェック

30代男性が人間ドックを受ける場合、消化器関連の検査をしっかりと受けておくことがポイントです。20代が、さまざまな身体の機能のピークとすると、30代は明らかに下り坂に入ります。仕事量はますます増え、食生活や就労時間が乱れがちな生活が続くため、生活習慣病の発症リスクが高まります。年に1度は消化器関連の検査を受けることをおすすめします。

おすすめ検査項目

身体測定・血圧・血液検査・尿検査・便潜血・胸部レントゲン・心電図・上部下部消化管造影もしくは上部下部消化管内視鏡

■40代男性:がんのリスクが高まる年代

20~30代の時の飲酒や食生活の乱れの影響が出るのが、40代。

症状がないからと言って詳しい検査をしなかった人でも、突然発作が出て命に関わる病気になってしまうリスクが高まるのも40代。高血糖からくる糖尿病や、がんリスクまでを検査しましょう。

おすすめ検査項目

身体測定・視力・聴力・血液検査・尿検査・便潜血・胸部レントゲン・心電図・上部消化管造影・腹部超音波検査・PET検査

■50代男性:三大疾病のがん・心疾患・脳卒中のリスクに注意

50代の男性は、働き盛りです。仕事で要職に就いている方も多いと思います。仕事上でも一家の大黒柱としても、倒れられない重責を背負っています。加えて、体力が低下する50代は様々な病気を抱えるリスクもあります。飲酒や喫煙の負担もかかり始めて、三大疾病のがん・心疾患・脳卒中のリスクは必ず視野に入れておくべきです。さらに前章で説明しました、前立腺がんもしっかり予防していきましょう。

おすすめ検査項目

身体測定・血圧・血液検査・尿検査・便潜血・胸部レントゲン・心電図・上部下部消化管造影もしくは上部下部消化管内視鏡・眼底カメラ撮影・腹部超音波検査・脳ドック・PET検査

■60代男性:全身を調べる検査をおすすめします

本格的ながん年齢を迎え、ここで大きな病気をすると、医療費や療養費がとても高くつく年代でもあります。CT検査やMRIなどの精密な検査がおすすめです。幅広い検査で発症リスクを押さえておきましょう。さらに、認知症も心配になってくる年代です。検査項目をクリアするだけではなく、こまめな受診で検査の頻度も心がけるのが重要です。

おすすめ検査項目

身体測定・血圧・血液検査・尿検査・便潜血・胸部レントゲン・心電図・上部消化管造影・眼底カメラ撮影・腹部超音波検査・脳ドック・PET検査

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