みんなが知りたい人間ドックの基礎知識から検査の種類まで徹底解説!

一般的な人間ドック料金の相場

「人間ドックを受けてみたいけど費用が気になる…」と思っている方もいるのではないでしょうか。人間ドックは1日がかりで時間がかかることが多く、また、自由診療ということもあって健康保険が適用できず、高額なお金がかかってしまうのではと懸念され、ついつい受診するのを先延ばしにしてしまう方も多いことでしょう。

そこで今回は、人間ドックにかかる料金の相場、また保険や自治体による補助金制度について詳しく説明していきます。

料金はコースや施設によって異なる

人間ドックにかかる費用はそれぞれの病院、クリニック、施設によって異なります。実際に検査する項目は大体同じですが、各施設によって検査を行う手順や用意されている医療機具、検査にかかる時間も違うので料金に差が生じてきます。

時間で言えば、人間ドックと一言でいっても検査コースが多様に分かれているので、それによっても料金は上下してきます。例えば検査が半日で終了する「日帰りドック」、泊りで行う「一泊二日ドック」で料金は異なります。
検査の内容で言えば、女性専門の「レディースドック」、また「がんドック」「心臓ドック」といった各臓器に集中したものなど、検査項目によって料金は異なってきます。

その他に、施設そのものにも幅があり、実用的な検査だけを行うシンプルな施設もあれば、温泉やディナーが付いた豪華な宿泊施設を備えたところもあります。さらに、導入されている医療設備がどの程度のものかということも料金設定に関わっています。

また、6月~12月は料金が少し高めになるなど、医院によっては時季によって料金が異なる場合もあります。

よって、人間ドックにかかる費用は各施設によって大きく異なってくるということを、最初に理解しておいたほうがよいでしょう。

どの程度の費用がかかるかは、受診したい医療施設のホームページなどで確認してみてください。

一般的な人間ドックの料金相場は?

勤務している会社で社保に加入している、あるいは会社が所属している健保組合や健保協会に所属していれば、人間ドックにかかる費用の一部を補助金や助成金という形で受け取ることができる場合があります。

会社が所属している健保協会や健保組合によって、対象年齢や補助費用・助成金の上限金額、検査項目や対象となる医療機関に違いが生じます。また社保加入者の場合は国保とは異なり、被保険者以外にも扶養している家族も対象になる場合が多いです。さらに検査項目もオプションが含まれるケースや、婦人科の検診内容などが含まれる場合がありますが、がん検診は含まれないことが多いです。

大手通信会社では、自己負担額は6,000円で人間ドックが受けられる、さらに40歳以上は自己負担なしで受けられるようです。

ただし、すべての会社が健保組合や健保協会に加入しているわけでありません。勤務している会社が健保組合や健保協会に加入していない場合には、人間ドックの費用補助や助成金を受け取ることができません。まずは勤務先の総務などの担当者に、会社が健保組合や健保協会に所属しているかを確認しましょう。加入しているのであれば、人間ドックの対象者の範囲や、該当する検査内容、具体的な申請方法や必要書類などをしっかりと聞いて、手順に従い申請を行うことで補助を受けることができます。

コースごとの料金相場まとめ

日帰りドックから、より専門的なドックまで、各コースにかかる料金の相場をまとめてみます。

■日帰りドック(半日ドック) / 30,000~60,000円ほど
■一泊二日ドック / 50,000~100,000円ほど
■脳ドック / 25,000~50,000円ほど
■心臓ドック / 25,000~50,000円ほど
■がんドック(DPET) / 70,000~150,000円ほど
■レディースドック / 40,000〜60,000円ほど

これらの料金相場はそのコースのみを受診した場合によるものです。例えば人間ドック+脳ドック、人間ドック+レディースドックといった組み合わせの形でコースを設定している病院もあるので、それによっても費用は変わってきます。

「人間ドックを受けるなら安いほうがいい」と考えがちですが、費用の安さばかりを重視して精密な検査は行わず、結果的に深刻な病を見逃してしまったということになれば人間ドックを受けた意味がありません。自身の体が健康であるかどうかを明確にしたいということであれば、費用が多少かかっても精密な検査を受けるべきでしょう。

とはいえ、料金が高額だからといって、必ずしも精密な検査を受けられるというわけではありません。人間ドックは自由診療ですから、各医療施設はそれぞれに独自の料金プランを設定することができるのです。ほぼ同じ内容の検査であっても施設によって料金が大きく異なることもあります。そのため、自分が受けたい検査において、それぞれの医療施設の料金プランを比較したうえで選択するのが賢明でしょう。

保険・補助金・割引サービスについて

人間ドックは通常の診療とは違い自由診療となるので、国民健康保険は適用されません。よって人間ドックにかかる費用はすべて自己負担となります。

しかし、社会保険や民間の生命保険が補助金を出してくれるケース、または国民健康保険の加入者においても各自治体が費用を補助してくれるケースがあります。実際にどの程度の補助を受けられるか、どれくらい割引になるのかは加入している保険によって差があり、申請方法も異なります。

■国民健康保険の場合 / 各市町村、自治体の役所にて補助金の申請を行う
■社会保険の場合 / 健康保険組合や健康保険協会などの補助金制度を利用する
■民間保険(生命保険や損害保険など)の場合 / 各保険会社が提携している医療機関において特典・割引サービスを利用する

国民健康保険加入者に対する各自治体の補助金の相場は「5,000円~30,000円」ほどです。

大きな企業などに勤めている人は健康保険組合などに加入しているケースがあり、自己負担なしで人間ドックを受けられることがあります。この場合、保険に加入している本人だけでなくその家族も対象となるので、家族全体で検査を受けたいときや、できるだけ費用を抑えたいという方はチェックしておいたほうがよいでしょう。民間保険の場合、設定されている割引サービスや特典がそれぞれに異なるので、こちらも事前に確認しておきましょう。

人間ドックを行う各医療施設によっては割引プランを提供しているところもあります。例えば「夫婦で人間ドックを受ける場合は割引」といった独自の割引サービスの提供です。このあたりもお近くの医療施設、または気になる医療施設のホームページで確認しておくとよいでしょう。

まとめ

職場などで実施される一般的な健康診断の検査項目は多くても15項目ほどです。そのため、重大な病を見落としてしまう可能性も十分にあります。病気というのはやはり早期発見が第一です。それが深刻な病であるならばなおさらです。

人間ドックの費用は自己負担になりますが、より多くの検査によって自身の体が健康であるか否かを精確に知ることが可能となります。経済的に負担が大きいという方は、市町村や自治体の補助金制度や加入保険の割引サービスなどを積極的に利用してみてください。

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